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SHUZOくん


4.2 ( 7952 ratings )
Lifestyle
Entwickler QL TECHNOLOGIES K.K
Frei

1 概要
発案者は弁護士です。仕事をするにあたって、終活をしておけば避けることができた問題は少なくありません。終活というのは、例えば、遺言書を書いておくとか、エンディングノートを書いておくとか、税金対策をしておくとか、そういうことです。終活をしないことによって、相続争いなど、時間的・経済的・労力的に遺族に大きな負担をかけることになり、これを予防できる仕組みはないかと考えていました。
 そんな折、父が余命宣告を受けました。父は普段寡黙ですし、遺言書を残すようなタイプではなかったので、私自身が父からさまざまな聞き取りをしました。財産はもちろんですが父の生い立ちや想いなどを聞くことで初めて父の実像を知ることができたような気がします。それがまさに財産と言えると思いました。それがこのアプリ開発の原体験となります。
 終活という言葉の知名度は高いですが、実行してる人は多くはありません。重要だが緊急ではないということだと思われますが、緊急事態になってからでは遅すぎるんです。一方で、始めるきっかけがないというのも事実かと思います。なので、そのきっかけとして、スマホに終活パートナーがいればいいのではないかと考えた次第です。これによって、気軽に終活が始められるし、SHUZOくんとのコミュニケーションがそのまま終活につながるので、続けることもできるのではないかと期待しています。
2 特徴
特徴は3つあります。
1つ目の特徴は、SHUZOくんとのやりとりを通して自分だけのノートを作ることができるということです。エンディングノートと似てますが、終わるためのノートではなく大切な人の中に生き続けるノートという意味でリビングノートと呼んでいます。
2つ目の特徴は、そのリビングノートをシェアしたいときに、シェアしたい人に、シェアしたい部分だけ、シェアすることができるということです。例えば、ある部分は妻(夫)にだけ、ある部分は娘(息子)にだけシェアするということもできます。SHUZOくんのユーザーでなくてもLINEでシェアすることも可能です。
3つ目の特徴は、終活に関わる専門家と簡単につながることができるということです。終活を行うに際し税理士に相談したり、不動産業者や保険の代理店に話を聞きたいこともあるでしょう。そんな時にSHUZOくんに登録している専門家から選んでつながることができます。多種多様なカテゴリーの専門家が登録予定です。
3 メリット
メリットは4つあります。
1つ目のメリットは、孤独感を解消できることです。
 SHUZOくんはやりとりをすればするほどあなたのことを理解してくれるようになります。
2つ目のメリットは、多様なニーズに対応できることです
 万一の時には、SHUZOくんが預かっていた情報を家族に伝えてくれる(要設定)ので安心です。また、色々な専門家とつながることができます。
3つ目のメリットは、今の時期でも家族の絆を維持できることです
 家族が集まって改まった雰囲気で人生会議をするのではなく、離れていてもSHUZOくんの利用を勧めるだけで、人生会議の一部を行うことができます。
4つ目のメリットは、ゲーム性・娯楽性があることです
 キャラが異なる複数のSHUZOくんがいます。ポイントを集めて、自分好みのSHUZOくんとコミュニケーションをとりましょう。ポイントはアプリ内で何らかのアクションをすることで貯まっていく仕組みです(現在未実装)。

4 独自性
1つ目は、従来のエンディングノートの課題を全てクリアしています。つまり、
 ・挫折しにくい
 ・複数人にシェアできる
 ・偽造されにくく訂正が簡単
 ・保管場所を気にしなくていい
 ・一部のシェアが可能
ということです。
2つ目は、死後通知ができるということです(現在未実装)。
予め登録していた人には死後にシェアすることができるというものです。

5 社会課題の解決
1つ目は、孤立死の場合の行政事務負担解消です。自治体と連携することによって、孤立死した方の行政手続きをスムーズに行えるようにできます。
2つ目は、空き家問題の解消です。高齢者が認知の問題を生じる前に相続対策を明確に行うことで不動産の流通の阻害を解消できます。